顎関節症について

顎関節症とは?

めまい、肩こり、首筋の凝り、難聴、視力障害、頭痛、など原因不明のその症状、顎関節症かも知れません。
顎関節症とはあごの関節の位置異常によっておこる病気です。
では顎関節症とはどの様な症状をひきおこすのでしょうか?

顎関節症の症状

顎関節症の症状には大きく分けて局所的症状と全身的症状に分けることが出来ます。

局所的症状
 1. 口を大きく開けることが出来ない
 2. 口を開けるとき痛みを生じる
 3. 口の開閉時関節から音がする(クレピタ、クリック音)

全身的症状
 肩こり、首の凝り、めまい、突発性難聴、頭痛、耳鳴り、吐き気、・・等、メニエール、更年期障害で起ると言われている症状が起ります。

顎関節症の原因

写真 顎関節症の原因はあごの関節の位置異常とストレスが原因だと言われています。
関節の位置がずれた位置で長時間かみ続けると顎関節症になると言われています。
本来、下あごの骨の関節の凸の部分(下顎頭:かがくとう)は上あごの骨の関節の凹の部分(下顎窩:かがくか)のほぼ中央に存在し、この状態を中心位(顆頭安定位)といい、無理なく最も安定する位置にあるとされます。下顎頭(かがくとう)が下顎窩(かがくか)の中心位にあれば、安定しているので問題はないのですが、噛み合わせが悪いと下顎頭(かがくとう)の位置がずれて中心位になく、安定しない場合があります。この状態が長時間続くと顎関節症になると言われています。 しかしヒトは朝、昼、晩の3回の食事で上下の歯が接するのは15分〜20分と言われています。それ以外は安静空隙という状態で上あごの歯と下あごの歯はほとんど接触していません。上下の歯が接触しなければどんなに噛み合わせが悪くても問題は起りません。しかし、ストレスがあり睡眠中に長く噛みしめることで下あごが常に異常な位置になり、顎関節症を惹き起こします

原因1 噛み合わせ異常

感覚受容器は、口の中では咬合筋、粘膜、舌、歯根膜、などいろいろな部分に存在します。これらの感覚受容器から得られた外部の情報は知覚神経を通して脳に送られます。脳はそれらの情報を瞬時に分析して、運動神経を通して筋肉に命令を下し、筋肉の収縮で骨が動きます。口に食物が入っていない場合、下あごの位置は関節と筋肉と歯の根っこにある歯根膜等の感覚受容器からの情報で決定されます。

 上の歯と下の歯が咬み合わさる面を咬合平面と言いますが、1、2本の歯がその咬合平面から飛び出しているとその歯だけが当ります。そのまま噛み続けるとその歯だけが力を受け過ぎてぐらついてきます。 しかし、ぐらついて抜ける前に歯根膜の感覚受容器から「その歯だけ強く当っているから気をつけて!」と言う情報を脳に流します。脳はその情報を元に関節や筋肉に、すべての歯が均等にあたる場所をさがし、そこで噛むよう命令します。この位置は歯にとっては良い場所ですが、関節や筋肉にとっては良い場所ではないのです。 そのため、ストレス等で睡眠中に長時間、関節の異常な位置で噛み続けると顎関節症になるのです。

原因2 ストレス

ストレス反応を起す因子をストレッサーと言います。そのストレッサーで生体の恒常性(体内環境を一定に保つ性質)に歪みがでた場合をストレス状態と言います。ストレス反応には血液中のホルモンでおきるものと自律神経系によりおこるものとがあります。
 感覚情報は脳の大脳皮質という部分で処理され扁桃体でそれがストレッサーだと判断された場合その情報は視床下部に伝えられ自律神経を活性化したりホルモンを出すように命令をだします。 次に視床下部の情報は下位の脳幹に伝達されます。脳幹は爬虫類脳と呼ばれるように恒常性を保つための働きをします。脳幹は中脳,橋,延髄に分かれ中脳は目を動かす動眼神経、橋には口を動かす三叉神経があります。 延髄は呼吸、心臓などを司ります。脳幹は睡眠中も働いているので歯ぎしりをすると考えられています。 歯ぎしりは睡眠中、長時間噛み続け上下の歯牙が接触している状態を言います。

 歯ぎしりにはクレンチング(食い縛り)、タッピング(かちかちと噛む)、 グライディング(擦り合わせる)の3タイプがあります。一般的に良く言われるのはグライディングでキュッキュッという音がしている状態をいいますが、音がしない歯ぎしりも有ります。 睡眠中の歯ぎしりはレム睡眠中におこなわれると言われています。
 睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠とがあり、レム睡眠とは一般に浅い眠りでこの時に夢を見ると言われています。 また、レムとはrapid eye movementの略でこの時期の睡眠は目が激しく動いているといわれています。 歯ぎしりは一説によると昼間のストレスを回避する為に行うとも言われています。

 それはマウスにストレスを与えると血液中のストレスホルモン(副腎皮質ホルモン)が増えますが割り箸を噛ませると副腎皮質ホルモンが減少するという事が実験により証明されています。噛むと言うことがストレス回避の一つの方法かも知れませんね。 そう言えば良くストレス肥りと言いますがストレスが多くなるとよくものを食べたいと思うのもストレス回避の為の自己防衛現象なのかもしれませんね。